Brava Desktopの起動後、最初のファイルを開く際にエラーメッセージ「ネットワークライセンス通信エラー」が表示された

Brava Desktopの起動後、最初のファイルを開く際にエラーメッセージ「ネットワークライセンス通信エラー」が表示された

本情報は、Brava Desktop ネットワークライセンス(シート固定・同時使用)をご利用されているお客様を対象としています。

 「ライセンスが無効です。終了します。ネットワークライセンス通信エラー。」

本エラーメッセージは、Brava Desktop クライアントPCがライセンスマネージャサーバーに接続できない場合、またはライセンスマネージャサーバー側で一時的にライセンス認証を受け付けられなくなった際に表示されます。
考えられるケース毎の原因を下記にリストします。

ライセンスマネージャ―サーバーの移行や新規セットアップ直後で、すべてのクライアントで発生する場合

Brava Desktopクライアントとライセンスマネージャサーバー間でネットワーク通信に問題があることが考えられます。下記のような原因が考えられます:
  1. ライセンスマネージャーがインストールされたマシンにて、8400番ポートがファイアウォール等で遮断されている、あるいは別のアプリケーションに使用されている
    →ライセンスマネージャ―のサービスが8400番ポートでリスニングできるようにしてください。競合しているアプリケーションがある場合は、そのアプリケーションを停止するか、ライセンスマネージャ―が使用するポートを変更してください。

  2. クライアントマシンが、ライセンスマネージャ―のホスト名を名前解決できていない(ライセンスファイルにホスト名が記載されている場合)
    →クライアントマシンで、ライセンスマネージャ―のホスト名を名前解決できるようにしてください。

ライセンスマネージャ―サーバーの移行や新規セットアップ直後で、一部のクライアントで発生する場合

エラーが発生しているBrava Desktopクライアントに適用されているライセンスファイル(IGCKey.lic)が正しくない可能性があります。

  1. クライアントに適用しているライセンスファイルの内容が誤っている
    →ライセンスマネージャサーバー側のマシン移行を行った際、Brava Desktopクライアントに古いライセンスマネージャのライセンスファイルが適用されたままになっている等の理由で発生することがあります。移行テストで新旧サーバーがしばらく同時稼働していた場合は、旧サーバー停止のタイミングで突然このエラーが発生し始めます。
    Brava Desktopクライアント上のライセンスファイルで示されているライセンスサーバーのホスト情報と、実際に稼働しているライセンスサーバーのホスト情報が一致していないとことが原因です。正しいライセンスファイルをBrava Desktopクライアントに適用してください。

  2. ライセンスファイル適用方法が不適切
    ライセンスマネージャ―サーバーの移行やバージョンアップ時、新サーバーのライセンスファイルを適用したはずなのにこのエラーが発生する場合は、ライセンスの適用方法に問題がある可能性があります。
    Brava Desktopはライセンスファイル配置フォルダ内の拡張子が「lic」のファイルをすべて読み込もうとするため、新旧のライセンスファイルが同じ場所に置いてあると、古いライセンスファイルが読み込まれてしまう可能性があります。
    ライセンスファイル入れ替え時は、古いライセンスファイルは別のフォルダに移動してください。
    どうしても同じフォルダに置いておく必要がある場合は、リネームの際古いライセンスファイルの拡張子を「lic」以外に変更してください。
    【OK例】IGCKey.lic→IGCKey.lic.org
    【NG例】IGCKey.lic→IGCKey_org.lic

これまで問題なく使用できていた環境で突然複数のBrava Desktopクライアントでエラーが発生し始めた場合

何らかの理由でライセンスマネージャ―のサービスが正しく稼働しなくなっていることが考えられます。
サービスを再起動することでライセンス認証が再び行える環境に戻ります。

ライセンスマネージャ用サービスの再起動手順は以下の通りです:
  1. ライセンスマネージャ管理画面を表示する
    デスクトップの"Brava! Desktop License Manager Administrator" または"IGC License Manager Administrator"を右クリックし、 「管理者として実行」をクリックする形で管理画面を表示する 

  2. ライセンスマネージャ用サービスを停止する
    (1) 管理画面メニューの[Tools]-[Service]-[Disconnect From Service] をクリックする
    (2) 管理画面メニューの[Tools]-[Service]-[Stop Service]をクリックする
    (3) 確認ダイアログが表示されるので「はい」をクリックする
      ※上記の各メニューがグレーアウトして選択できない場合は省略して次の手順にうつる 

  3. ライセンスマネージャ用サービスを開始する
    (1) 管理画面メニューの[Tools]-[Service]-[Start Service]を クリックする
    (2) サービス開始に成功すると、インポート済みライセンス情報が 表示される 
        購入済みライセンス情報を表示できたら、クライアントPCでBrava Desktopの起動確認を行う 



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