ネットワークライセンスで、バージョンアップやサーバー移行の際に考慮すべきこと

ネットワークライセンスで、バージョンアップやサーバー移行の際に考慮すべきこと

この記事では、ネットワークライセンスを使用中で、
  1. Brava Desktopクライアントのバージョンをアップしたい
  2. ライセンスマネージャ―のホストサーバーを移行したい
というケースにおいて、考慮すべき点について説明します。
下記の点を理解していただいた上で、バージョンアップやライセンスマネージャーのホストサーバー移行をどのようにすすめるかご検討ください。

ライセンスファイル再発行の必要性と再発行可能バージョン

ネットワークライセンスでは、以下のいずれかに当てはまる場合にライセンスファイルの再発行が必要になります:

①Brava Desktopクライアントアプリケーションのメジャーバージョンが変わる際
②ライセンスファイルに登録されているライセンスマネージャ―のホストサーバー情報が変更される際

ただし、ライセンスファイルの再発行ができないケースがあるという点に注意が必要です。
Brava Desktopクライアントにはバージョン毎にサポート期間が設けられており、サポート期間を終了したバージョンのライセンス発行は受け付けできません。

古いバージョンのBravaDesktopクライアントを使っていて、ライセンスマネージャーのホストサーバーの変更のみを行いたいという場合でも、現在使用中のBrava Desktopクライアントのバージョンが通常サポート期間を終了している場合はライセンスファイル再発行ができません。
このような場合、ライセンスマネージャーのホストサーバーを変更するために、Brava Desktopクライアントのバージョンアップも必要となります。

Brava Desktopクライアント各バージョンのサポート期間と、発行依頼方法については、下記ページをご確認ください。
▼ライセンス再発行

ライセンスファイル再発行を依頼する際、ライセンスに登録するホスト情報は「IPアドレス」と「コンピューター名」のどちらか片方のみを提示してください。両方併記されますと発行できません。
どちらの情報でライセンス発行を依頼すべきか判断できない場合、下記ページをご確認ください。

Brava Desktopクライアントとライセンスマネージャーのバージョン互換性

「Brava Desktopクライアント」と「ライセンスマネージャー」のそれぞれのプログラムにバージョンが設定されており、バージョン間の互換性有無があります。
たとえば、Brava Desktopクライアント24.2を認証できるライセンスマネージャ―は、ライセンスマネージャ―「バージョン24.2」に限定されます。

そのため、Brava Desktopクライアントのバージョンアップをすることによって、現在使用しているライセンスマネージャ―では認証できなくなる場合があります。この場合は、あわせてライセンスマネージャ―のバージョンアップも必要になります。

Brava Desktopクライアントとライセンスマネージャ―のバージョン互換性については、下記ページをご覧ください。
▼ライセンスマネージャ―動作要件

ライセンスマネージャ―ホストサーバーの動作要件

ライセンスマネージャ―ホストサーバーのサポート対象OSは、ライセンスマネージャ―のバージョンによって異なります。
ライセンスマネージャ―のバージョンアップ時が必要となった際は、現在使用中のサーバーのOSが、アップグレード対象のバージョンでサポートされているかを確認してください。
サポート対象外となっていた場合は、マシンの変更も必要になります。

ライセンスマネージャ―のバージョン毎のシステム要件は、下記ページ下部の「ライセンスマネージャ― システム要件」をご覧ください。
Warningライセンスマネージャーは、サーバーOSのみサポート対象です。Windows11などのクライアントOSにインストールすることはサポートしていません。


アップグレード作業時、Brava Desktopクライアントを一時的に認証できなくなるケース

上記3点の確認によって、移行やクライアントバージョンアップ後も現行のライセンスマネージャ―をそのまま使用できると判断された場合は、作業によってBrava Desktopクライアントのライセンス認証が一時的にできなくなることを心配する必要はありません。旧ライセンスと新ライセンスを現行のライセンスマネージャ―上で平行稼働することができるためです。
また、ライセンスマネージャ―サーバーを現行のものとは別に用意するケースでも、現行サーバーを止めずに新サーバーに新しいライセンスを適用して運用できるため、認証が一時的に使用できなくなることを心配する必要はありません。

ライセンスマネージャ―のバージョンアップが必要な場合で、かつ現行のホストサーバーをそのまま使用する場合は、ライセンスマネージャ―のアンインストール・上位バージョンライセンスマネージャ―のインストール・セットアップを行う間、ライセンスマネージャ―を稼働できません。その間はBrava Desktopクライアントのライセンス認証ができなくなりますので注意が必要です。

バージョンアップ/移行期間中のライセンス

Brava Desktopでは、バージョンアップや移行作業時のための一時ライセンスは用意されていません。
本番のPINで新バージョン/新ホストのライセンスを再発行し、それを使用して移行やバージョンアップを行ってください。
(新しいライセンスファイルを発行することで、同じPINの現行ライセンスが使用できなくなるということはありません)

バージョンアップや移行の期間中、同一PIN番号の新旧ライセンスファイルが平行稼働することになり、このような使用方法は本来であればライセンス規約違反となります。しかし、バージョンアップ/移行を目的としている場合に限り、OpenText社は1か月程度を目途に平行稼働を許容しています。
Warning
長期の同一PIN番号ライセンスの複数稼働はライセンス規約違反になりますので、移行やバージョンアップが終了した後は、必ず古いライセンスサーバーを停止し、所持している古いライセンスファイルは破棄してください。



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